おなかの症状でお困りの場合

よくげっぷが出て胸焼けします。
40代以降の女性に多いですが、男性を含め、どの年齢の方でもみられる症状です。
げっぷによる胸焼けは、胃食道逆流症(GERD)といいます(その他の病気であることもありますので必ず医師に一度ご相談ください)。本来逆流しないはずの胃液が食道に逆流することによって、食道がただれたり、場合によっては喉まで上がってきて酸っぱく感じたり、咳が出たりすることもあります。また、胃が痛いとか、朝方に気持ち悪いと感じる方もみえます。
原因としては、一般に食道裂孔ヘルニアがあることが多いですが、無い場合でも発生します。場合によっては胃がんにより、胃の内容物の流れが悪くなって発生することもあります。必ず胃カメラ検査を受けて確認するようにしてください。
治療方法は、プロトンポンプ・インヒビター(PPI)とよばれるお薬を飲むことが基本となります。その他、胃の動きを改善するお薬や、食道粘膜を守るお薬を併用することもあります。
30才男性ですが、最近1ヶ月くらい毎日5-6回の下痢と腹痛が続いていて、最近では血便もあります。
細菌性腸炎、潰瘍性大腸炎、クローン病その他の原因が考えられますが、1ヶ月以上と期間が長く、また頻度から考えて潰瘍性大腸炎の可能性が高いと思われます。早急に医師の診察をお受けください。
いつもおなかが痛くなったり張ったり、下痢をしたりします。なにか悪い病気でしょうか?
若いときからよくおなかが痛くなり、トイレに行って下痢をすると楽になるとか、便は3-4日に1回しかでないのにいつも下痢だとか、緊張するとおなかが痛くなって下痢になるという方。過敏性腸症候群の可能性があります。精神的ストレスや、腸管の機能の問題によって起こる症状です。
ストレスの要因が強い場合は、仕事や学校が休みの日は症状が出なかったりします。悪い病気ではありませんが、医師の診察が必要となり、薬によって症状を抑えることができます。是非一度ご相談ください。
レミケード治療してもらえますか?
クローン病の患者様や一部の潰瘍性大腸炎の患者様は、インフリキシマブ(レミケード)という生物学的製剤を投与することにより、寛解導入や寛解維持が可能になることがございます。
当院では、多くのIBD患者様の治療経験を生かして、レミケード投与も行っております。どうぞ安心してご受診ください。
また、ペンタサ、アサコール、プレドニン、イムランその他内服薬、座薬、注腸薬による治療も行っており、その他のバイオ製剤(シンポニー、ステラーラ、ヒュミラ他)など、患者様の病状にあった最適の治療を受けることができます。

おしりの症状でお困りの場合

肛門がかゆく出血します。

肛門がかゆい、出血するとおっしゃって受診される方がたくさんみえます。
多くの患者様は、薬局で相談されて痔の軟膏を使ってみえますが、それでは効かない場合が多いです。
かゆみと出血がある場合、多くは、
①肛門白癬という真菌症。足の水虫のようなカビが感染している
②裂孔、切れ痔の治りかけでかゆいというより痛がゆい
の二つに分けられます。

②であれば痔の軟膏も効きますが、これは一般的には痛みと出血のことが多く、かゆみと出血の場合は①のことが多いです。
是非一度医師の診察をお受けください。

痔の手術が痛そうで心配です。

従来の痔の手術は、肛門の外から中に向かって外痔核と内痔核を一括で切除するもので、術後にはかなりの大きさの傷になりました。
このため出血や痛みのリスクが高く、1-2週間の入院が必要でした。
一方、最近行われておりますジオン注射による硬化療法は、すべての方に適応できるわけではありません。しかし内痔核に注射をするだけ、あるいは内痔核に注射し外痔核だけ切除するという方法で痔を治すことが可能となり、出血や痛みのリスクは非常に低くなり、多くの方が日帰りで治療可能となりました。
痔でお悩みの方は、ぜひご相談ください。

胃カメラ・大腸カメラに関するご質問

大腸がん検診で要精密検査になってしまいましたが、どうすればよいですか?

大腸がん検診は、一般的に便潜血反応で行われております。
便に、血液に含まれるヘモグロビンというタンパクが混じっている場合に陽性の結果が出ます。これは大腸のどこかから出血していることを示します(胃や小腸からの出血でも16.7%に陽性反応が出ると報告されています)。正常な状態の大腸からは出血しませんので、ポリープやがん、炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病など)、または痔などがある可能性が考えられます。

必ず大腸カメラを受けて確認しましょう。一度便潜血が陽性になったのに、もう一度便潜血を調べて陰性だとしても安心はできません。
便潜血が陽性だった方の中で、がんが見つかる可能性は約7%もあるのです。

胃カメラが辛いので受けたくない

胃カメラはなぜ辛いのでしょうか。約1cmの太さのカメラを飲み込まねばならず、それが喉に入ったまま数分間我慢しなければなりません。また胃に空気を送り込まれ、風船のように膨らまされた状態も我慢しなければなりません。
この2つの要素により、とても辛いのです。

しかし当院では、鎮静剤や麻酔剤を用いて、眠った状態で胃カメラを挿入します。また経口専用の内視鏡としては最も細い7.9mmのものを使用しておりますので、辛さを感じることはなく、検査が終わってから目が覚めます。
胃カメラは、胃がんを早期発見するために非常に大切な検査です。当院では患者様が安心して楽に検査を受けられるよう配慮いたしております。1年に1度は胃カメラ検査を受けるようにしましょう。
ただし、鎮静剤や麻酔剤を用いて検査をした場合、お車や自転車、バイクの運転はできませんので、その他の交通手段でご来院ください。

大腸カメラが辛いので受けたくない

大腸カメラはなぜ辛いのでしょうか。理由は2つあります。
1つ目は、下剤の辛さ。大腸カメラは下剤を飲んで腸を空っぽにする必要があります。下剤は味の好みによりますが、人によっては吐いてしまうこともあります。
当院では、下剤の苦手な患者様の声にお応えし、3~4種類の下剤を常設しております。中には、お茶と交互に飲むことができる下剤もご用意しており、飲んでいただく量も、ペットボトル1本分(480ml)の下剤+水またはお茶1リットルとなっております。 少しでも下剤のストレスから患者様をサポートできるように努めております。

2つ目は、検査中の痛みやおなかの張りです。
当院では、大腸カメラは鎮静剤を用いて寝ている間に検査をしますので、検査自体の苦痛はほとんどありません。また検査後もCO2を用いているため、おなかの張りもなく快適です。
以上の工夫により、当院では辛くない大腸カメラ検査を受けることができますので、安心してご相談ください。

その他のご質問

一般内科は診察してただくことは出来ますか?
一般内科についても診察しております。
おなかやおしりの病気以外にも、高血圧や糖尿病、その他の病気も診察いたしますので、どうぞご受診ください。