〒448-0026 愛知県刈谷市中山町2-35(JR・名鉄金山駅より22分 刈谷駅より徒歩5分)
潰瘍性大腸炎・クローン病は胃腸科の病気の中でも大変特殊な病気です。原因不明で、その診断・治療は多くの経験を積んだ医師でないと困難です。
当院では肛門科と胃腸科の診療技術をあわせて、より正確かつ迅速な診断・治療が可能です。
開院より現在まで、128名の潰瘍性大腸炎患者さん、17名のクローン病患者さんの診療実績があります。(平成30年9月現在)
当院では、レミケード、ヒュミラ、ステラーラ、その他の生物学的製剤による治療も行っています。
潰瘍性大腸炎は大腸の粘膜にびらんや潰瘍ができる原因不明の炎症性疾患です。
特徴的な症状としては、下痢、血便、腹痛、粘液便などがありますが、症状が揃わないことも多く、血便の症状だけで、痔ではないかといって受診され、肛門鏡で診断されることも稀ではありません。
病変は直腸から連続的に、そして上行性(口側)に広がる性質があり、最大で直腸から結腸全体に拡がります。
※難病情報センターへリンクします。
大腸及び小腸の粘膜に慢性の炎症または潰瘍をひきおこす原因不明の疾患の総称を炎症性腸疾患といいます。クローン病も、この炎症性腸疾患のひとつで、1932年にニューヨークのマウントサイナイ病院の内科医クローン先生らによって限局性回腸炎としてはじめて報告された病気です。
クローン病は主として若年者にみられ、口腔にはじまり肛門にいたるまでの消化管のどの部位にも炎症や潰瘍(粘膜が欠損すること)が起こりえますが、小腸と大腸を中心として特に小腸末端部が好発部位です。非連続性の病変(病変と病変の間に正常部分が存在すること)を特徴とします。それらの病変により腹痛や下痢、血便、、腹痛、痔ろうなどが生じます。
潰瘍性大腸炎の治療には、薬物療法、食事療法、手術などがありますが、基本的には薬物療法が行われます。
薬物療法は5-ASA製剤を基準薬として、重症度や病変の範囲、過去のお薬への反応性などに応じて、副腎皮質ステロイドや免疫抑制剤を組み合わせて使用するコンビネーション療法が行われます。
特に重症の患者さんには、ステロイド療法基本となります。
また、ステロイドの投与で改善されない場合は、TNF-α抗体等を点滴で投与する治療などが行われます。
(投与は2ヶ月に1回程度となり、以降継続して行われます。)
月曜・火曜・木曜・金曜の13時~16時